黒海から吹き下ろす冷たい風が、石畳の路地を吹き抜ける冬の日。私たちはつい肩をすぼめ、誰に対しても、そして自分自身に対しても、心をぎゅっと閉ざしてしまいがちです。「もっと頑張らなければ」「こうあるべきだ」という厳しい言葉は、まるで北風のように私たちの心を凍てつかせ、かえって身動きを封じてしまいます。
そんな凍えるような日常の中で、ふと手渡される一杯のチャイ(トルコ紅茶)。その湯気とともに、イソップの古い教えが心に溶け出してきます。
「北風と太陽」―イソップ寓話
日常を黄金に
人生という真っさらなキャンバスに、どんな温度の光を落とすかは、筆を握るあなた次第。今日、何かがうまくいかないと感じたら、無理に力で解決しようとするのを一度やめてみませんか。
自分や誰かに「北風」を向ける代わりに、まずは一杯の温かい飲み物を楽しむような、小さな「太陽の余裕」を持ってみる。
あなた自身が「ぬくもり」という色を選び取るとき、凍りついていた現実はたちまち黄金色に溶け出し、あなたという存在から新しい世界が香り立つはずですよ。



